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おまえへ

 

 

おまえへ

まだ陽は痛い

俺の肌には合わないようで

未だ樹のうろの、冷たい影の心地を抱きしめている

 

 

身をよじる度に樹皮が身体にめり込むのを

おまえの代わりと思うのだ

似ても似つかぬそれすら愛おしく

恋しく

痛みであって

温もりだと思っている

 

 

おまえはこんな風でいてくれるな

 

 

何処でもいい、何でもいい

 

 

こんな虚は、忘れてしまうのがいい。

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