夜の間
おまえへ
まだ陽は痛い
俺の肌には合わないようで
未だ樹のうろの、冷たい影の心地を抱きしめている
身をよじる度に樹皮が身体にめり込むのを
おまえの代わりと思うのだ
似ても似つかぬそれすら愛おしく
恋しく
痛みであって
温もりだと思っている
おまえはこんな風でいてくれるな
何処でもいい、何でもいい
こんな虚は、忘れてしまうのがいい。